あのシンドラー社が国内販売撤退へ

シンドラー社が国内販売から撤退する。

シンドラー社はスイスに本社を置く世界有数のエレベーター会社である。

日本での事業はそれほど大きくはないが、
社員は300人ほどいた。

彼らの行末が心配だ。

いろいろ理由はあると思うが、
一番大きな原因はあの死亡事故。

あってはならない事故だけど、
その後の事業がうまく行かなかったのは、
事故後の対応だと思う。

それも外資系特有の対応のまずさ。

それは事故などがあって記者会見するとき、
外資系は殆ど「申し訳ありませんでした」
とは言わない。

理由はその後裁判になた場合のために、
言質を取られたくないからだ。

一般社会でも、なにかまずいことがあっても、
欧米では絶対に謝らないという。

逆に日本人は何かというとすぐ謝る。

問題を起こした会社の記者会見では、
偉い人が出てきて深々と頭を下げて
「申し訳ありませんでした」という。

日本人は変なところがあって、
他人と揉めた時、
すぐ謝られると、
それだけで許してしまうところがある。

大阪勤務時代にその典型的な事件に遭遇した。

同僚が車を運転して社に戻るとき、
平行して走っている車に接触された。

そこで、
「あんたが悪い」
「いや、そっちが悪い」
と言い争いになった。

同僚は頭にきて、
「とにかくお前が悪い謝れ!」

「誤ったら良いのか」

「そうだ!」

「ほな、ごめん、悪かった」

それで一件落着。

同僚は何事もなかったかのように車を運転して会社へ帰った。

車を傷つけられたのに、
その修理代などころっと忘れている。

会社が不祥事を起こしたらすぐに謝る。

すると大半の日本人は、
もう事件のことは許してしまう。

なかなか謝らない外資系の記者会見は、
多くの日本人にはもやもやが残る。

マクドナルドが不祥事を起こした後の記者会見でも、
日本人が納得するものではなかった。

すると日本人の心の仲に何かが鬱積する。

シンドラー社の記者会見はもっとまずかった。

謝らないし、
きっちり答えないし、
事故後の処理もまずかった。

日本人が絶対に許さない事故処理だった。

こんなことが取り返しもつかない結果をもたらす。

が、

これこそ日本と西洋社会との文化の違いだからどうしようもない。

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