大手外資製薬企業で中高年が「追い出し部屋」?

昨日(2017年5月25日)の産経新聞電子版にヨーロッパ系の製薬会社のリストラのニュースが出ていた。

かいつまんで話すと、成績が上がらない社員を指定して退職勧告を行い、
応じなければ追い出し部屋へ入れてしまうというもの。

成績については曖昧さがあるという指摘だったが、
誰をリストラ対象にするかは漠然としている場合が多い。

なぜなら、指名する方もなかなか決めかねるのが本音だからだ。

誰にするか決められない、でも上からは決めろと催促が来る。

そうすると、成績だけではどうにもならない。

なぜなら、成績が悪い社員でも会社の中に大勢の親しい仲間がいると、
その人を指名した場合の後のことを考えてしまう。

すなわち、指名する責任者は、
後で指名した社員の仲間につるし上げを食らってしまうからだ。

結局、成績はそこそこでも、社内で比較的孤立している人を選ぶというのが現実なのだ。

いくら外資系の社内がドライだと言っても、
そこは日本人同士。

もっとも、この大手外資製薬企業にこのことが当てはまるかどうかはわからない。

ボクがいた会社でも「追い出し部屋」はあった。

ただ、「追い出し部屋」とは言わずに、
「人事預かり」といった。

要するに、人事異動は部門間でやるわけだが、
「人事預かり」になる人はその際どこも引き取り手がいない人。

何でこの人が?
というような人も「人事預かり」なった。

ただ、すぐにわかることは、そのような人は
人付き合いが悪く社内にあまり親しい仲間がいない感じの人が多かった。

その人を「人事預かり」にしても誰も文句を言わない。

誰も助け船を出さない。

逆に、成績がめっぽう悪くても、
社員間に人気がある人は誰かが引き取ってくれる。

ボクが「えっ、この人が、、」と思った人が「人事預かり」になったことがあった。

ほかの外資系から途中入社してきた人で、
仕事ができないような感じは一つもなかった。

ただ、他の社員と親しくするわけでもなく。
仕事が終わると他の社員には目もくれずに
さっさと帰る。

社内で他の人と親しく話している姿も一度も見なかった。

「人事預かり」になる前はある部門の部長をしていた。

結局この人は屈辱に耐えきれずに、会社を辞めて、
他の外資系へ転職していった。

一方、会社でリストラをする場合、
リストラの担当者はとても苦しむ。

こういう例もある。

ボクの学生時代の友人は、
ある外資系の人事部長をしていた。

会社の業績がとても悪くなり、
リストラをしなければならなくなった。

その総責任者がボクの友人だった。

苦しんで苦しんでリストラを済ませた後に、
辞める必要もなかったのに彼は退職金など
一切もらわずに会社を辞めた。

彼は九州男児だった。

こんなこと外人には理解できないだろうなあ。

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