マティス国防長官の来日で思うこと

新しいアメリカの国防長官の来日シーンがYouTubeにアップされている。

場所は厚木飛行場。

国防長官の専用機が到着すると、
アメリカ軍の高官たちとみられる人たちがそろって
飛行機に向かって敬礼している。

やがて長官が飛行機から降りてくると再び敬礼して、
迎えのヘリコプターへ案内した。

ただそれだけのことだけど、
このシーンの裏で起こっていることを想像して
何か感慨深い思いがした。

それは迎える軍人たちがこの数分のイベントに対して数日前から
注意深くリハーサルをやったと想像したから。

アメリカのビジネス社会は、
一般に上司と部下がファーストネームで呼び合い、
和気あいあいとやっているという印象があるかもしれない。

表面ではそうかもしれない。

が、現実は日本のビジネス社会以上に厳しいものがある。

例えば、議論はするが結論が出た後は上司の命令は絶対である。

「やれ!」
と言われれば無理難題でも
絶対にやらなければならない。

いわゆるトップダウン。

ぐずぐず言ったら飛ばされる。

そんな雰囲気は軍隊ではもっと厳しそうだ。

自分たちの最高指揮官がやってくる。

絶対にそそうをしてはならない。

飛行機がどの地点まで来たら、
飛行機に向かって敬礼するか、
ヘリコプターはどの位置に待たせおくか。

それはそれは細心の注意を払ってリハーサルを繰り返したに違いない。

その結果が、
YouTubeの画面だと思う。

若いころ僕は東北地方担当の営業マンだった。

ある日、社長が夫人同伴で盛岡へ視察に来ることになった。

僕は前々日ぐらいに盛岡に入り念入りにスケジュールの調整をした。

花巻空港から盛岡までの時間を測ったり、
現地販売店のお偉いさんとの会議を設定したり、
視察するお店などを選んだ。

社長を花巻空港から見送った後はどっと疲れが出た。

その時のことをYouTubeを見ながら思い出した。

おそらく、厚木飛行場でマティス国防長官を出迎えた
司令官は僕とは比べ物にならないくらい真剣に事を運んだと思う。

じゃなきゃ飛行機の中から見てるのか見ていないのかわからないのに、
到着した飛行機に向かって
厚木基地の高官たちがそろって敬礼できるはずはない。

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